ここでは、私がAI-900(Microsoft Certified: Azure AI Fundamentals)の資格に合格するまでの勉強法や試験概要、難易度などをご紹介します。非エンジニアの私でも一発合格できたので、少しでも興味がある方は受験することをお勧めします!
なお本記事は、私が2021年5月にAI-900を受験したときのことをまとめていますが、引用先などはなるべく最新のものになるよう調べて書きました。ご参考になれば幸いです。
AI-900受験のきっかけ
仕事の都合でAIに関する知識をインプットする必要が生じました。とはいえ開発レベルの知識ではなく、AIについての基礎的な知識レベルで十分な状況です。
AZ-900を無料で受験し、合格したことに自信を感じていたところなので、私はすぐさま以下のページをチェックしました。やはり、AIについての無料トレーニングが行われています。これは幸いと無料トレーニングに応募し、AI-900の受験にもチャレンジすることにしました。
AI-900の試験範囲
AI-900は、Microsoft社が展開している認定資格のひとつで、AIや機械学習に関する基本的な知識および関連するMicrosoft Azureのサービスについて問われる試験となります。なおMicrosoft AzureとはMicrosoftが提供しているクラウドサービスです。100以上ものサービスが利用でき、その中にはAI・機械学習に関連したサービスも複数あります。試験内容はAI・機械学習の初心者向けとなっており、非エンジニアの方もきちんと勉強すれば合格できるレベルです。公式ページによると、試験範囲は以下の通りとなっています(2022年10月20日時点)。
Artificial Intelligenceワークロードと考慮事項について説明する(20~25%)
Azureでの機械学習の基本原則について説明する(25~30%)
Azureのコンピューター ビジョン ワークロードの機能について説明する(15~20%)
Azure の Natural Language Processing (NLP) ワークロードの機能について説明する(25~30%)
試験時間は45分です。以前は60分でしたが、2021年11月に変更となったようです。問題数は失念したので調べたところ、40問前後とのこと。試験はCBT(Computer Based Testing)形式で行われ、全国各地のテストセンターあるいは自宅・職場のPCから受験できます。合格点は700点以上、合格率は非公開となっています。
AI-900の試験対策
Microsoft Learnを使った学習
AZ-900の時と同じようにまずは書籍購入から…と思ったのですが、AI-900は日本語による書籍は発売されていないようです(2022年10月20日時点)。なので、Microsoft Learnによるオンライン学習からスタートしました。
Microsoft Learnとは、Microsoftが提供する無料学習ページです。ログインして利用することで、Microsoftが提供するさまざまなツールの学習が行えます。AI-900に関する内容も、試験紹介ページにまとまっていますので、確認するとよいでしょう。

相変わらず読みにくい…ですが、なんとか読み切りました。なおトレーニングの一環としてAzure Machine Learning Studioへのアクセスなどが求められました。いわゆるハンズオン形式のトレーニングですが、私はテキストのみで勉強を進めました。今から考えると、文章が読みにくいと思ったのはハンズオントレーニングを文章だけで乗り切ろうとしたからかもしれません…。
Virtual Training Daysへの参加
AZ-900に続き、AI-900の無料トレーニングにも参加しました。私が受講した際は1日で行われました。AZ-900のときとは異なり外国人の方に解説いただきましたが、日本語が流暢でびっくりした覚えがあります。内容も事前にMicrosoft Learnで予習していたので、理解が進みました。
AZ-900と同様、1週間程度で無料受験の案内メールが届きます。通常12,500円かかるAI-900試験が無料で受講でき、かつAIに関する基礎的な知識が身に付けられるので、AIに興味をお持ちの人は参加をお勧めします。
Udemyの試験対策問題集を解く
AZ-900を受験する際に役立ったUdemy。今回も活用しようと探したのですが…残念ながら私が調べた際は日本語対応の問題集がありませんでした。仕方ないので、英語版の問題集を購入。Udemyが時折実施するセール期間を狙えば、お得に購入できます。もちろん私もそうしました。私は英語が苦手なので、Webブラウザの翻訳機能を使って問題を解きましたが、結構なんとかなるものですね。いまなら日本語の問題集もあるようですので、こちらを購入したほうが楽かも。

AZ-900の時と同様、間違った問題は解説文を熟読し、再度問題集に挑戦…という流れで各問題集を3回くらい解き、正答率がすべて90%を超えた段階で試験に臨みました。
AI-900の受験と結果
今回もテストセンターで受験しました。試験開始15分前までに到着するように案内されるので、安全を期して30分前に到着し、受付を済ませます(本人確認書類も忘れずに)。その後は試験予定時間を待たず、すぐに受験できました。結果は以下の通りです。

予想以上の高得点にビックリです。AZ-900では料金体系やサポートの種類など細かい所まで出題されましたが、AI-900はAIに関する基礎知識と「このようなことをしたい、どの機能を使えば良いか」といった機能に関するシンプルな出題が多かったことが要因でしょうか。
AZ-900に続き、無傷の2連勝です。無料で受験できたのはもちろん、出費もUdemyの問題集購入と試験会場までの交通費で抑えられたので、お財布にとても優しかったです。機会があれば、またMicrosoft系の資格を取得したいと思います。