【受験日記】Salesforce認定アドミニストレーターを受験して合格した話

Salesforce

ここでは、私がSalesforce認定アドミニストレーターの資格に合格するまでの勉強法や試験概要、難易度などをご紹介します。Salesforce認定Pardotスペシャリストは取得したものの、Salesforceには一度も触れたことのない私でしたが、何とか合格することができました。Salesforce認定アドミニストレーターの資格取得に興味のある方の参考になれば幸いです。

なお本記事は、私が2022年9月にSalesforce認定アドミニストレーターを受験したときのことをまとめていますが、引用先などはなるべく最新のものになるよう調べて書きました。ご参考になれば幸いです。

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Salesforce認定アドミニストレーター受験のきっかけ

2021年7月にSalesforce認定Pardotスペシャリストを取得したことは、以前こちらに書きました。そこにも書きましたが、Administration(管理)の正答率が低いことにモヤモヤしていました。この項目は、おもにMarketing Cloud Account Engagement(旧Pardot)とSalesforceの連携部分について問われる内容がいくつか出題され、Salesforceに触れたことのなかった私はほぼ回答できなかったのです(実際は適当にマークしましたが)。

なおSalesforceとは、SFA(Sales Force Automation、営業支援)やCRM(Customer Relationship Management、顧客管理)など、ビジネスに関するさまざまな機能を有したクラウド型のビジネスアプリケーションです。世界で15万社以上の企業が利用しているのですが、私は実際に触れたことがありません。しかもSFAやCRMについては知識もない状態です。

しかし、このモヤモヤ感を解消するには、Salesforceに関する知識を習得するしかありません。よって、次に獲得を目指す資格はSalesforce認定アドミニストレーターに決まりです。受験料は20,000円と高いのですが、Salesforce認定Pardotスペシャリストと同様、資格の維持に費用が発生しないこと(多くのベンダー資格は更新に何かしらの費用が発生します)もあり、またもや「年に1度の贅沢だ!」と受験を決意したのです。

Salesforce認定アドミニストレーターの試験範囲

Salesforce認定アドミニストレーターは、Salesforceのシステム管理者として一定のスキルがあると認められた人に付与される資格となります。Webサイトを確認すると、おおよそ6カ月程度の実務経験が求められるようです。私のようなまったくの未経験には、少々ハードルが高いかもしれません。一応、私のような人間向けに公式のトレーニングも用意されているのですが、費用がン十万もかかります。どうしても短期間で資格を取得する必要がある人は、検討してみてもよいでしょう。

試験範囲は、以下の通りです(2022年10月28日時点)。

組織の設定(3%)
ユーザの設定(7%)
セキュリティとアクセス(13%)
標準オブジェクトとカスタムオブジェクト(14%)
営業アプリケーションとマーケティングアプリケーション(14%)
サービスアプリケーションとサポートアプリケーション(13%)
活動の管理(3%)
データの管理(10%)
分析 – レポートとダッシュボード(10%)
ワークフロー/プロセスの自動化(8%)
デスクトップとモバイルの管理(3%)
AppExchange(2%)

試験範囲が広いのも、Salesforce認定アドミニストレーターの特徴です。管理者として幅広い知識が必要とされる、ということなのでしょう。

試験時間は105分で、合格点は65%です。Salesforce認定Pardotスペシャリストより試験時間は長く、合格点も低いのも、試験範囲が広いからだと思います。合格率は非公開の模様。全国にあるテストセンターあるいは自宅で受験可能です。Salesforce認定アドミニストレーターに関する詳細情報は、下記ページの「受験ガイドはこちらから」もご参照ください。

認定制度

なお、Salesforce認定アドミニストレーターの有資格者は、2021年7月時点で7,468名でしたが、2022年10月時点では10,675名と大幅に増えています。それだけ導入企業が増えているのでしょうか。詳細は以下のページに掲載されていますので、興味のある方はご参照ください。

認定制度

Salesforce認定アドミニストレーターの試験対策

Trailheadを使った学習

今回も、Salesforceが提供する無料学習ページであるTrailheadを利用しました。ログインして利用することで、Salesforceに関連するさまざまな知識が身に付けられます。学習内容はモジュール化されており、学習を完了させるとポイントやバッジが獲得できます。ポイント・バッジを集めることでTrailblazerランクが上がっていくのも地味に嬉しいです。なお私は合格した時点で36,250ポイント、Expeditionerランクでした。

今回はSalesforce認定Salesforce認定アドミニストレーターの資格獲得に必要なモジュールがまとめられたTrailmixを活用しました。

【Salesforce公式】認定アドミニストレーター資格 対策 Trailmix | Salesforce Trailhead
認定アドミニストレーター 試験を突破するために役立つ情報が集まった Trailmix です🐻

このTrailmixでは、SalesforceのDeveloper Editionを使ったハンズオントレーニングができます。私のようにSalesforceに触れたことのない人間にはとても有用な学習となりました。ただし内容が充実していて、空いた時間を使ってすべて終わらせるのに1カ月くらいかかりました。Salesforceについて多少知識のある方であれば、不明点のみ学習するだけで良いかもしれません。

Udemyの試験対策問題集を解く

何度もお世話になったUdemy。今回もSalesforce認定アドミニストレーターの問題集を購入しました。日本語版がなかったので、ブラウザの翻訳機能を活用して問題を解いていきました。いま思い起こすと、Salesforceに関する知識は吸収できましたが、実際の問題とは少々かけ離れた問題が多かったかも。

Salesforce Administrator Certification Practice Exam Tests
Three Full Salesforce Admin Certification Timed Tests - 60 Questions Each - Answer Guidance - LATEST SALESFORCE RELEASE

Web上の試験対策問題集を解く

Salesforce認定アドミニストレーターは受験する人が多いのか、試験対策問題集を公開しているWebサイトが多かったです。私は以下のサイトにお世話になりました。実際の試験に出題された問題と似たようなものが多く、とても参考になりました。

【初めの10問】認定アドミニストレーター模擬問題1-10 | SALES 4 BOX
【初めの10問】このページはSalesforce認定アドミニストレーター試験の模擬問題です。Salesforceの資格試験の出題の雰囲気を掴めるように10問用意しました。チャレンジしてみてください。次のページからはSale

また、Salesforceは公式にサンプル問題を公開していますが、英語のみとなります。私はブラウザの翻訳機能を使って解きましたが、日本語に訳している方のWebサイトを見つけました。似たような問題がいくつか出題されたので、必読です。

Salesforce認定アドミニストレーター公式模擬問題を翻訳&解説してみた(問題1~問題10) - Qiita
こんにちは。Salesforce認定アドミニストレーターの問題が公式的に英語で確認できることはご存じでしょうか?…

Salesforce Certification Daysに参加

Salesforce認定アドミニストレーターの場合、学習ポイントが学べる無料のWebセミナーが用意されています。しかも受講することで、割引で試験が受けられます。私のときは20%割引でした。

昼間から夜まで約5時間、途中休憩を入れながら行われました。時間が短いこともあり、試験で躓きやすいポイントなどを中心に学ぶことになります。このWebセミナーだけで合格は難しいと思いますが、講師の方から直接学べること、試験料が割引になることなどメリットは大きいので、時間が合えば受講することをお勧めします。

Salesforce Certification Days
資格を取ってキャリアを成功に導こう Salesforce Certification Daysは、Salesforce認定資格を目指している方必見の無料資格対策ウェビナーです。

Salesforce認定アドミニストレーターの受験と結果(1回目)

Salesforceの資格試験は自宅あるいは全国各地のテストセンターで受験できます。私はこれまで通り、テストセンターにて受験しました。いつも通り予定していた試験時間の30分前に到着。本人確認書類を提出し、いざ試験開始。結果は以下の通りです。

残念な結果となりました…。正答率と問題数をもとに計算すると60問中35問正解、全体の正答率60%という内容です。自信のない回答にマークをつけながら解いていたのですが、すべて回答を終えて見直すと、1/3くらいマークをつけていることが分かりました。見直すのが面倒になり、採点ボタンを押してしまったのが悔やまれます。また基本的に知識が足りていないので、再度問題集を解きつつリベンジを図ります。

20%割引とはいえ、約18,000円が飛んでいってしまったのは痛すぎです…。

Salesforce認定アドミニストレーターの受験と結果(2回目)

不合格となってから約1カ月、ひたすら問題集を解いていました。特に前回まったく解けなかった「分析 – レポートとダッシュボード」は重点的に復習しました。タイミングよくSalesforce Certification Daysが募集していたので、再度申し込みして受講。復習はもちろん、20%割引をゲットできたのはラッキーです。いざ、リベンジ!結果は、以下の通りです。

なんとかギリギリ合格できました!正答率と問題数をもとに計算すると60問中40問、全体の正答率67%という結果です。あと1~2問落としていたら、また不合格だったことでしょう。今回も自信のない回答にマークをつけながら解いていき、マークした問題を何度も見直すなど粘った甲斐がありました。しかし、これだけ頑張ってもギリギリ合格とは…やはり実務経験者向けということでしょうか。

合格が判明してから30分くらいで、合格証と名刺などへ掲載するためのロゴデータURLが送られてきました。TrailHeadとWebasessorのリンクは以前に設定済なので、ほどなくプロフィール画面にSalesforce認定アドミニストレーターのロゴが表示されて心底ほっとしました。モヤモヤも解消し、大満足な結果となりました。

(2023.2.28追加)
Salesforce認定アドミニストレーターの知識を活かして、MicrosoftのDynamic 365に関する資格(MB-910)を無料で取得できました。Salesforce認定アドミニストレーターを取得したら、次はMB-910を受験する手もあります。詳しくはMB-910の受験日記をご参照ください。

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